この日来た男の子達が目をとめたのは優美だった。10才とは思えぬ超肉体に興味を持ったのか、腕相撲勝負を持ちかけた。時々あることなのか、快く挑戦をうける優美。彫像を置く台などを用意し勝負がはじまった。

　始めは普通に一人が片手で挑んだが、その上腕だけで相手の男の子の胴体よりはるかに太い優美の腕は、もちろんびくともしない。

　あまりに動かないので、両手で優美の手を掴むと体重をかける。が、やはりびくともしない。ついには二人がかりで優美の右腕に挑む男の子達。

「んが〜〜〜！！！」渾身の力を込める。

　しかし、例えこの二人が優美の腕にぶら下がったとしても優美の腕にはこたえない。それ以上のウエイトで軽々とトレーニングしているのだから。

　しばらく踏ん張る二人を眺めていた優美はひょいと腕を倒す。圧倒的パワーに引き倒され、二人は床に放り出された。

「うわあ！」台ごと倒れる二人。

「ごめんね〜、トレーニングの時間だから‥それじゃあ」

「す、すげえ〜‥」悠然と去る優美を見送りながら呟く男の子達‥

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　優美と同年代の男の子との腕相撲‥ですが、この図は腕相撲じゃありませんね(^_^;　男の子の胴回り二人分ありそうな優美の腕ですからこういう結果になるだろうと‥